紅型職人　宜保聡

紅型の大御所の方々に数名ご来場頂きたくさん話をすることができました。
こんな若造の展示会にわざわざ来てくれるなんて感激です。
お褒めの言葉の数々やアドバイスも頂きまして、自分自身を確認することができました。



今まで僕の創作柄は問屋さんには見向きもされず、古典柄っぽいのや色が地味な物ばかり注文もらっていました。
今回展示の帯はほぼ全部創作柄だったので反応が気になっていました。

結果、反応は上々でした。沖縄でよく目にするモチーフも多いので沖縄の方にはすごく身近かに感じてもらえたようです。



しかし課題は残されています。
栄順先生の一言「でも売れないとね」の言葉が重くのしかかります。
帯や着物の制作のご注文は入りましたが、現物の帯はほとんど売れない。
感動はしてくれても売れない。買って頂くというという評価はないのです。
一般的には手のでない価格だったかもしれません。
おまけに着物人口がほとんどない沖縄では無理な話でしょうか。


織りの方などから沖縄では売れないから内地で展示会したほうがいいとアドバイス頂いたりもします。
注文を受けるための見本として現物があるという見方もあります。
帯以外はすごく売れましたので紅型がいやというわけではなさそうです。
沖縄での着物の普及活動も視野にいれないといけないかもしれません。
今後の課題です。売れないと続けられないですから。


↑小物類の棚

あ〜今は「初個展としては大成功！！」といい気分でいたいです。
少したってからまた現実を見つめ直すとします。




それからこの会期中　同じ質問をたくさん受けました。
「紅型をひとりでやっていくってどうすればいいのですか？」
主に初めて５年未満の紅型初心者からの質問です。

自分もまだ模索中なのになんて答えたらいいのでしょうか？
今の自分に言えることだけ機会を見てまたここに書き記したいと思います。
今日はこのへんで。